日本刀セミナー

先日、友人の高田さんが開催する日本刀セミナーに参加しました。!
会場に実物の刀が並んでいたり販売したりしているわけではなく、日本刀の製造工程や、その根底にある「在り方」を紐解いてくれるセミナーなのですが、これが驚くほど面白かったのです!
見る瞑想

セミナーでは、日本刀ができるまでの過程を動画で拝見したのですが、これが想像を絶する過酷さと緻密さでした!
まず驚いたのが、原料となる鉄を作る「たたら吹き」の工程です!
乗用車ほどもある巨大な粘土の炉(くらし)の中で鉄が赤々と燃やされているのですが、なんと、一回の製鉄が終わるたびにその炉を壊してしまうんですよ!

「ピザが焼き上がるたびに、石窯を壊しちゃうの!?」というくらいの衝撃で、その潔さと贅沢さに圧倒されました!
その後も、気が遠くなるような工程がいくつも続きます。

最後には、鏨(たがね)を使って刀身に繊細な装飾が彫り込まれていく。


この一連の流れが、実はすべて「陰陽五行」の理に沿っているというのだから驚きです!
正直、これまで刀造りには全く興味がなく、その知識が何かに活かせるわけでもないのにも関わらず、なぜかその肯定動画をずっと見ていられる!

理屈を超えた美しさに引き込まれる、まさに「見る瞑想」のような時間でした!
刀と陰陽五行の関係

なぜ、日本刀にこれほど惹きつけられるのか!?
刀を造る工程とは、なんと陰陽五行《木・火・土・金・水》の順番と同じなんだそうです!!
- 木: 鋼を練り上げるための「松炭」
- 火: 不純物を焼き払い、鋼を精錬する「炎」
- 土: 美しい刃紋を生むための「焼刃土(やきばつち)」
- 金: 命の源泉となる「玉鋼(たまはがな)」
- 水: 鋼を瞬時に硬化させ、魂を宿らせる「水」
火は金を溶かし、水は火を消す。
本来は反発し合うこれらの性質を、職人の技によって一つの刀へと統合していく。
まさに陰陽、自然の摂理そのものを形にするプロセスだからこそ、心に深く響くのこましれませんね!!
抜かずの宝

江戸時代の武士道において、刀は「抜かないこと」にこそ価値があるとされるようになったそうです。
「刀は抜かぬもの、抜かせぬもの」
という教えが広まり、軽々しく刀を抜くことは恥べき行為、あるいは切腹や改易(お家取り潰し)に直結するリスクの高い行為となり、武器でありながら「使わないこと」を美徳とする、極めて精神的な象徴へと昇華したんだそうです!
圧倒的な力を持っていながら、それを決して振るわず鞘に収め、自分を律する。
「抜かずの宝」という言葉の通り、刀は武士にとっての精神的な支柱であり、自制心の象徴だったんですね。
今夜は冷蔵庫のビールを飲まない!
幕末での変化と現代

がしかし、、幕末(19世紀半ば)になると状況が一変。
黒船来航や国内の動乱により、刀は再び「人を斬るための道具」として戦場に引き戻され、街中での暗殺や池田屋事件など、幕末という激動の時代には、刀は再び実戦の武器へと引き戻される運命を辿ったそうです。
そして現代、その製造工程に宿る職人の祈りや、1000年以上変わらない精神性は、持ち主の心を磨き、背筋を伸ばしてくれる「精神的なお守り」のような存在なのかもしれませんね。
まとめ

「刀なんて自分には関係ない」と思っていたはずが、終わってみればなんだか心が洗われるような、清々しい気分になっていました。!
伝統を守る職人の執念と、日本人が大切にしてきた「調和」の精神。
その奥深さに触れさせてくれた高田さんに、心から感謝です。