先日たまたま「勝つと負けないは似て非なるもの」的な文を読みましてね、
どういうことなのか?
分かります???
結果的には同じじゃないですか?
でも大きく違うと、何が?
勝ちたいの”もろさ”

勝ちたいという気持ちは、根底に”もろさ”を抱えていると言うんです。
何故か?
勝ちたいという気持ちには、欲望と同じで限度がない。
限度がないから、勝つために多少のズルや汚いことをしても目を瞑ってしまう。
勝つということは必ず敗者がいる、そうした敗者の状態には目もくれず、勝てそうと思えば、際限なく相手を叩きのめしてしまう。
そして、どこまでいっても満足がない。
満足がないから常に不安を抱え、心から幸せになる気持ちはなれない。
そこから、ほころびや”もろさ”が生じてくるのだと。
なるほどー!!
負けないの満足感

一方、負けないとは、人間の本能、素の部分なんだと。
負けなければいいわけだから限度をわきまえており、相手を追い込む必要もない、相手が弱ればおしまい。
自分に必要なものが得られれば、それで十分という終わらせ方ができる。
だから、満足感、納得感があるのだと。
なるほどー!!
自然界の強さ

自然界の動物は本能で生きていると。
動物達には勝ちたいという気持ちな欲望はなく、あるのは敵や環境に対して負けないという本能だけ。
もし彼らに勝ちたいという欲望があったらどうなるか?
限度なく弱い動物を倒し、次第に生態系の上にいる動物ばかりになり、やがて捕食する生命がいなくなり、自分も生きられなくなる。
つまりは自滅する。
勝ちたい愚かさ

そんなことを動物達はするはずもありませんが、人間は人間関係やビジネス間において時にそれをやってしまっている。
自分さえ良ければと日々を暮らす、発言する、弱い者を際限なく倒す、大切に扱わない、自分ばかり得をする。
すると自然界、自分の周りの環境、人間関係、ビジネスも壊れていくくとも。
勝ちたいは悪くない

勿論、勝ちたいという気持ちが悪いわけではなく、それもまた大切。
ただし節度が必要。
そうじゃなく欲望のままに生きる、言い負かす、勝とうとすると、、、
どこまでいっても満足がなく、不安や嫉妬が増し、こころはもろくなり幸福感がなくなる。
さてさて節度なく、自分ばかり勝とうとはしていないか?
何も格闘技や動物界の話でもなければ、ビジネス界に限った話ではなく、日常の態度や言動も含めて。
勝つのではなく負けない。
心得て生きたいと思ったのでした。
素晴らしき教えに心より感謝でございます。
筆者・牟田昌広

牟田昌広(ムタマサヒロ)57歳 ドラマー
セロトニンを活性化させるサポート活動・講演活動・ドラム演奏・ドラムレッスンなどを全国でしております。講師は紅白出場経験もあるプロドラマーであり、セロトニン研究第一人者有田秀穂博士公認のセロトニントレーナであり、IHTA公認ヨガインストラクター